La vita e bella

 突然ですが、Buono!のアルバム「Cafe Buono!」を買ってしまった。

 もう最近はハロー関係はほぼ2年くらい何も買ってなくて、というのもやすすは歌ってくれないし愛佳はかわいいけど娘。は曲が毎回微妙だし梅さんと舞美は見たいけどこれもやっぱ曲がね(「大きな愛でもてなして」は良かったけど)って感じで、Buono!も正直フーンって感じだったのですが、シングルに同封のイベント応募券目当てで15枚買った某キチガイ愛理ヲタの手伝いで俺も「恋愛ライダー」を2枚買う羽目になり、しかし聴いてみたらこれがなかなかいいじゃないか。というわけでアルバムが出たと同時に買ってしまった。

 これは名盤だ。

 そんなわけで無意味にこの感動を誰かに伝えたいので本当はこんなの書いてる場合じゃないんだけど内なる衝動に従って書いてみる。

 全曲ハズレなし良曲だがシングル曲以外でこれは、と思ったやつを。



 5:バケツの水
 曲調は明るいのに歌詞がなかなか深遠。今のつんくにはどうあがいてもこういうのは書けないだろう。歌いだしが桃子ってのも妙に説得力がある。桃子とみやびちゃんはあまり高くない音域でこういうモノローグっぽい歌詞を歌うとすごくいい感じだと思った。

 6:ガラクタノユメ
 5と雰囲気は似てるがこっちは一人称が僕。かなり好き。「夜中に咲く自己嫌悪 ありがちな花」とか、これはアイドルソングの歌詞を超えてると思うがあんまり書くとJAS○ACとかに文句言われそうなのでやめとく。なんだか20代後半の男(たぶん実は主力購買層)が妙に感じ入ってしまいそうな。もし俺がバンドをやってたりしたらやりたい曲。

 7:Internet Cupid
 モノクロームエフェクトかwwwwwwPerfumeのパクリっつーかパロディとしてはあまりにもわかりやすすぎる安易さが秀逸。わざとらしくIT用語をちりばめた歌詞もB級感に溢れていてよい。デートピアとかもこのくらい潔くパクるといいと思う。しかしPerfumeはもうこういう位置にはいないんだよなあ。

 8:Last Forever
 今のところこの曲が一番好き。俺は卒業式ソングに弱い。サウンド的にはちょっと懐かしさを感じるさわやかせつな系ポップ。サビがユニゾン+コーラスで音が厚めで、しかも高音がファルセット?なのが俺的にかなりツボ。こういうのはこの年代の子のグループにしか出せないんじゃないかと思う。そういうのが好きだからアイドル系の曲が好きなんだな俺は。たぶん。

 10:星の羊たち
 作詞・橋本淳、作曲・筒美京平。作家が豪華すぎ。何かのカバーかと思ってしまった。3人ともかなりマジメに歌ってると思う。特に桃子。

 12:君がいれば
 なんだかdreamの「Heart on wave」(←名曲)を思い出した。地味だけどけっこう聴き入ってしまう系の曲。みやびちゃんの歌い方というか声がいい。


 愛理はもちろんだけど他の2人も実は歌上手いんだなあ。まあCDなんで生で聴いたらどうなのかは知りませんが、ベリとかキュートの時より素直な声で歌ってる気がするし、それぞれ声に魅力があると思った。全体的にハロー臭の薄い(というかほとんどない)アルバムだけに歌唱指導も違うのか?
 大発見だったのはみやびちゃんの声が俺的にかなりツボだということです。かなりの歌唱力を誇る愛理や特徴ある声の桃子に囲まれて、歌ではあまり目立たないかなあと思ってたんだけど、滑舌はしっかりしてるのにとんがってなくて丸みのあるよい声だと思った。特に裏声に抜けるとこがよい。だもんで、8と12はとてもよい。

 しかし、つんくが絡んでないだけでこんなにいいものができるのかと思った。かつての名盤の数々はつんくプロデュースだったんで別に奴の才能は否定しませんが、正直いって最近のなんじゃコレ?みたいな歌詞の数々は聞くに堪えん。俺は普段歌詞とかあまり意識しないんですが、各曲がつんく的なくだらんラブソングやスローガン的人生応援歌じゃなくて、ある種内省的な内容というところが確実にこのアルバムの良さの一つになっていると思う。

 しかしまあほんとは徹夜でやることあるのにこんなキモいこと書いててまさに夜中に咲く自己嫌悪。