これまでとそれからとこれからのこと

結局その後、自分から何かメールを出そうと思ったその日に突然短いメールが来ました。内容は前に送ったメールについて。別に返事を要する内容でもなかったから、きっとあまりに連絡がないので送ってくれたのでしょう。さすがにそれまで読んでなかったということはないだろう、普通携帯のメールなんかそんなに経ったら読まないよな。

内容は本当にかなり短かったけど、嬉しかった。

それからしばらくは旅に出たり何かうまいものを食ったりしたときに送ります。そういうとき、本当なら一緒にいられたらいいな、と思うから。返事は来ます。でも必ず1回だけ。来たやつに返信してもそれは返ってこない。前に小布施の栗が食べたいって言ってたから「そろそろいい季節だよ」なんて書いてもその部分には触れてない。

メールなんかなんの当てにもならないことはよく分かっている。だって8年前は毎日のようにけっこうな頻度で、当時の携帯のメールボックスがすぐ埋まってしまうくらいやりとりをしていて、それでもだめだったから。

でも、たぶん↓の答えは3なんだろう。
きっとしばらくは会わない方がいいと思ってるんだろうな、と思う。

最初に向こうから誘ってくれたのだってきっと、もう昔のことは気にせず普通に友達として会えるようになったな、と思ってくれたからなんだろう。

俺はそれを勝手に好意かもしれないとどこかで思ってしまった。

8年前のあの日から何年か経ってまた会えるようになって、しばらくはもうなんとも思ってないようなふりをしてたし、自分でもそう思い込もうと思ってたけれども、本当はそんなことなかったのだ。いつも帰り際、不思議なくらい寂しくてどうしようもなかったし、誰かの結婚式の2次会でやたらよく喋るチャラい男に話し掛けられてたときはいつの間にか割り込んでそいつの会話を止めたりした(実際彼女は困っていたらしくて、あとでありがとうと言われた)。もう瞬間的に、この人はお前なんかには絶対渡さない、と思っていたのだ。

要するに昔のことがあったから、この人のことはもう好きになってはいけない、と思って抑え込んでただけだ。本当はずっと好きだったし、はっきりいってあれからずっとこの人以上の存在はいなかった。もう正直言いますが、この世に生まれてきて31年間、こんなに強く何かを願ったことろいうのははっきりいってたぶん他にないな。

なんでそこまで好きかはよくわからない。別にあ〜ちゃんに似てるとかそんなことはないし(まあけっこう濃いめなので、系統は似てなくもないが)客観的に見れば、特にすごく可愛いってわけじゃない。服装もけっこう適当だし化粧もあんまりしないし。それに性格だって、彼女よりもっと気が合う女友達はほかにもいた。

そんな風に思って感情を抑え込んできたのだけれど、でもはっきりいって俺にとってはこんな素敵な人はほかにいないのね。でもそんな風に俺が思っていたところで、彼女にとっては迷惑なのだろうな。昔ある女友達に言われたこと「あなたに愛される人を私はうらやましいと思うけど、でもちょっと重い」

たまに、そういう気持ちがすっと溶けて行きそうなときがある。そのまま、大切な女友達だと思えるようになったほうがいいんだろうか。

俺のiPhoneには写真をたくさん入れてあって、その中に↓の夏の日の写真も当然入っている。おいしそうにかき氷を食べてる彼女は本当にかわいい。でも寝る前に見てるとなんか涙が出てくるぞ。