新年快楽
台湾に行ってました。
といっても2泊、しかもうち1泊は夜行で飛行機も夜着朝発だから正味1日ってところだったけど、やっぱ台湾はいいところだと思う。俺が昔の日本人だったらたぶん引っ越す。
別にヲタ活動に行ったわけではありません。ていうか今回CDはほとんど買ってません。美眉の番組(我愛鄢澀會)も終わっちゃったし、元若藍は何してるのかよくわかんないし。あ、でも糖果はめちゃくちゃ可愛くなってます。あと、遠傳(携帯電話会社)のCMの曲がよかった、と思って今調べてみたら袁詠琳という人の「雨后天空」という曲みたいだ。最近人気ある新人らしい。iTunesにあるかなあ。
で、今回は夜行に乗って東側に行ってみた。花蓮は活気があって平坦な熱海みたいな街だなと思った。ただ東側は行くのが結構大変だ。もっと休みがあればいいんだけど。
夜は台北に戻って夜市とかに行った。寧夏路夜市よりもっと西側、迪化街という通りに霞海城隍廟という廟があって、ここは縁結びでかなりご利益があるというので有名らしい。ということで行ってみたのですが(俺もアレだなあ)、夜だったのでまあ当然のことながら閉まっていた。
せっかくなんで写真を撮っていたら、原チャリに乗った一人の兄ちゃんが。
最初は隣にある銀行にでも用事があるのかと思ったが、どうやらそうではなさそうだ。写真を撮り終えてしばらく見ていると、兄ちゃんは廟の前にやってきて手を合わせた。
日本でも商店街にある神社に、近くを通ったら手を合わせるという習慣のある場所がある。きっとここも地元では有名な神様だろうから、そういう感じで通りがかりに寄る信心深い人なのかとも思ったが、兄ちゃんはまさに一心不乱というべきか、ずっとずっと、2分も3分も手を合わせていた。
結ばれたい人がいるんだろうか。
そして兄ちゃんは参拝が終わると、すぐに原チャリにまたがってもと来た方へと走り去っていった。
気づかれないように遠くから見ていたんだけど、あまりの熱心さにはっきりいって圧倒されてしまった。人通りもほとんどない薄暗い街角で真剣に祈る兄ちゃんに俺は心打たれた。去年の春節は俺は香港で寺にお参りにいったんだけど、確かに中華系の人の参拝はもともとけっこう大げさなところがある。でも彼はそういうのとはちょっと違って、本当に何かしら強い思いみたいなものが全身から伝わってきたのだ。人間の感情というものに鈍感な俺が思うのだから本当にそうなのだろう。もしかしたら彼は仕事が終わってから毎晩来ているのかもしれない。
こういう人が幸せになれなかったら、世の中間違ってるよな、と思う。
というわけで、月下老人様、彼に幸せを。
ついでに俺にも。